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戦災戦士’sコラム | 明寿会 | 川崎市 介護事業所

2015年08月の記事

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    私たちの施設では第二心臓リハビリ、第二脳リハビリを行っている。

    こんなことをいうと人間には心臓は左胸に一つだけあり、脳は人間の頭の中だと思うだろう。

    西洋医学は機械的に考えるため、臓器や身体部分の相互関係、相互協力を理解しにくい。

    東洋医学はその点現実的で柔軟である。身体臓器の相互関係相互作用を考える。

     

    第二心臓は腓腹筋であり、「ふくらはぎ」のリハビリを行う事で本家本元の心臓を援助することが第二心臓のリハビリといっている。

    具体的にはカカトを上げるリハビリを輪になって20回号令をかけてもらう。

    それを2、3人に行ってもらう。

    それを毎日つづけるのである。

    無意識に歩く、走る行動をつうじて腓腹筋を動かし、人は心臓を助けている。

     

    同じく第二脳とは自分の「手」のことである。

    手の労働と刺激が大脳を進化させ、今それを使わなくなってから大脳が廃用性萎縮をおこしたのである。

    まだそのバイパスは残っているので、その手の平を刺激をし、動かし、古くなった鉄路に情報鉄道を走らせ、情報を大脳前頭葉に送り込もうということである。

    動物の目を長く閉鎖した状態では視神経がやられて失明する。

    人間も5年間刺激がいかないと失明するという。

    同じく手の活動が数年間刺激を受けていないと、大脳の前頭葉も萎縮するのではないか。

    あとは実際に回復実践を行なってみるだけである。

     

    昔取った杵柄がある。

    それは手が覚えている。

    それが第二の脳であり、工夫してそれを刺激し、大脳前頭葉への道を刺激し続けるのである。

    それも一人ではなく、集団行動として励まし合いながら。

    完全回復とは言わないが、それによって周辺症状が悪化しなければ、家族と共に在宅介護が送れるのである。(以下に皮膚と大脳前頭前野道路図)

     

     

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