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川崎市の介護事業所「明寿会のなじみグループ」

私たちは歌の力からはじめよう

  • 八十、九十年、日本社会を支えてきた高齢者。
    幼少時、先人から歴史や文化を受けつぎ、自ら大人になって家庭をつくり、日本社会の一員となって社会を支えてきた。
    この中で歌は艱難辛苦を乗り越える手だてだった。時には歌に酒がつきもので、手拍子がともない、歌を集団で歌うことで仲間の絆を感じあい、緊張した大脳の交感神経をリラックスさせた。
    そしてリラックスと集団高揚感はアドレナリンをみなぎらせ、新たな行動へと結びついていく。
    そこには過去の太平洋戦争があり、国民一体化となって大きな壁を打ち破ろうとし、民族の挫折を味った。

    歌が民族の進歩発展の年輪形成の中の重要な構成要素であった。
    現代日本社会の活動の中で、歌がどのように役立つのか考えてみたい。
    私たちの世代の年輪構成にあって、民族の挫折ではなく、平和と発展の方向へ向かうことに貢献しなければならない。
    三〇〇年前に、江戸の市民が、揺れ動く幕末の政治を揶揄して「泰平の眠りを覚ます上喜撰たった四はいで夜も眠れず」とうたい、しっかりしろ徳川幕府!しっかりせよ日本!

    幕末の百姓の塗炭の苦しみと日本の危機を救ったのは 吉田松陰や高杉晋作などの若き志士であった。当時の様子を滝廉太郎、土井晩翠が「荒城の月」で表している。
    春高楼の花の宴で杯に影がさし、秋陣営、雁がなき、さらに栄枯盛衰は世の姿・・・で終わる。
    この歌が私たちに伝えているのは、もっと遠くを眺め、足もとを見直して前に進みなさい。
    私たちは何百年の歴史の国であり、困難を乗り越えてすすみ、発展してきた。
    その中に伝統があり、誇りがあり、励ましてきた歌がある。それを思いだし、振り返れ、出来ないことはない。

    月一回の音楽療法、院長の音楽会、日本人の誇りと心を思い出し、学び、取りもどしていく。

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