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川崎市の介護事業所「明寿会のなじみグループ」

私たちのおもてなし

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    世界中に日本式の「おもてなし」が「日本人の文化」だとして広がった。

    私たちのパーソンセンタード・ケアの「おもてなし」は無駄なおしゃべりをしない一味違ったものである。

    わたしたちがお世話する方々は東京空襲、2ヶ所の原爆投下、沖縄での地上戦などで逃げ惑い生き延び、戦後は戦勝国による食糧封鎖、医療封鎖などで飢餓や疾病蔓延などの生命の危機を乗り越えてきた。

     

    しかもその過酷な環境のもとで子どもを育てて教育をつけ、社会の復興を成し遂げてきた方々である。

    したがって、わたしたちが運営するグループホームをはじめ通所施設は地域の知恵の宝庫館なのです。

    人間生きて民族復興のため、荒廃のどん底から這い上がるためには感覚を研ぎ澄ませ、あらゆる創造力を結集させて生活能力を向上させなければならない。

    そうした80年、90年の環境にいると、そろそろ苦労を忘れたいと思うときもあるでしょう。

    そうして直近の記憶を忘れていった方々のお世話を毎日しています。

    わたしたちがお世話する、介護職の親や祖母、祖父にあたる高齢者は何も言わなくても若いヘルパーが意図することはピンと来るのです。

    あまりクドクド言われるほうがストレスになり、イライラさせてしまう。

    わたしたちの「おもてなし」は、NHKやメディアの求める立場の方々の生理的コンフォータブル要求対応ではなく、人間の尊厳、尊敬のおもてなしです。

    風呂に入らないおばあちゃんには、服を脱いで、石けんつけて、頭はシャンプーでと、あれこれ言わない方がいいのです。

    もしわからないことができたら、〝あなたこれはどうするの?〟と聞いてくれる「なじみ」関係づくり、信頼関係づくりこそが必要なのです。

    この「なじみ」関係が年配者と若者の両者の間に成立している事こそが、あなたは立派な認知症者対応専門介護者ですよという、おばあちゃんのくれた勲章なのです。

     

     

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